≪猪口のちょこっと話 13≫

大松卓さんの遺作。

お猪口に出会ったとき「このお猪口を作られた作家さんは、きっとお酒がお好き」と直感しました。
若くして他界された大松卓様の焼きものは、重厚で品があり人生の年輪を幾重にも重ねられた印象があります。
お逢いしたことはありませんが、人間的にも魅力的な方であったことは間違いないと思います。

石を削ぎおとしたような大胆な側面カット。微妙な歪みのお猪口の形状。手にしっくりなじみ、このお猪口を手に取ると、ついお酒を呑むジェスチャーをしてしまいます。

酒呑みが創作したお猪口は、酔い酔いセンスに溢れています。