≪お猪口ちょこっと話 37≫

「堆彩」という技法のお猪口。
私が新卒で入社したデザイン社の先輩・斎田英代さんの作品です。現在は小樽でアトリエを構え、芸術性の高い作品作りをされていらっしゃいます。
「堆彩」は、素焼き前の段階で異なった粘土をあしらって、盛り上がりを表現します。粘土は焼くことによって伸縮しますので、大変難しい技法の一つで、斎田さんの代表作です。
この技法を用いた作品は、他にも小鉢・箸枕・平皿・お茶碗と、斎田コレクションを所蔵していますが、何れも柔らかい優しさと品の良さや季節感が感じられます。
写真のお猪口は、お花見シーズンにぴったり。春が待ち遠しいです。