レイアウトの知識(2)
美しいレイアウトに欠かせない2点
レイアウトの知識(1)では、可読性をよくする要素について言及しました。
今回は可読性とは直接関係しませんが、ここを抑えておくともっと良いレイアウトになりますよ! という2点を挙げました。
① Widow(やもめ)は避けたい
前回お届けの「可読性を高めるためのチェックポイント」とはニュアンスが違いますが、美しいレイアウトを心掛ける上で抑えておきたいポイントを2点挙げます。
文章の最終行が一文字二文字になったものをwidow(やもめ)といいます。ポツンと寂しそうな様子から、そのように呼ばれるようになったのでしょう。できれば前の行の字間を少し詰めるなどして、やもめ状態を解消させた方が美しいレイアウトになります。
② 向きのある写真の配置には注意!
印刷物には文字(文章)とともに、写真も多く使われます。正面を向いた写真を配置する場合はあまり問題ありませんが、右向き、左向きと、向きのある写真を配置する場合には注意が必要です。
左の画面では、左向きの写真を左側に配置しています。しかもやや下を見ています。
すると、視線が画面を外れてしまいます。このように左を向いている写真は右側に配置するとそっぽを向いた感じにはなりません。
向きは人物写真だけとは限りません。実は建物にも向きがあります。
上の画面は、左に向いている写真が左側に、右を向いている写真が右側に配置されています。両方とそっぽを向いた感じですね。
そこで、右側の写真と左側の写真を入れ替えてみました(下の画面)。どうでしょうか、落ち着きましたね。
このように、向きを感じる写真の配置には少し神経を使うだけで、グーンと良くなりますよ。